ネクタイの素材の種類

天然素材にはシルクやコットン、リネンなどがありますが、中でもシルクはネクタイの代表的な素材です。
美しい光沢があり、滑らかな触り心地が特徴的なので、上品でフォーマルなシーンに向いており、悩んだときはシルクにしておくと安心です。
コットンはややマットなので、カジュアルからビジネスシーンまでマルチに活躍してくれます。
リネン（麻）は薄手で涼しげな素材のため夏向きであり、ウール素材は逆に秋冬に向いている素材です。

合成素材の場合は、ネクタイの中では安い価格設定でお手入れがしやすいメリットがあります。
ポリエステルやレーヨン、アセテートなどが代表的な合成素材で、吸湿性があるため湿気には注意が必要です。

ネクタイの色・柄が人に与える印象

パワーが感じられて、情熱的な印象を与えるのが赤系です。
積極性や行動的、活発なイメージがありますので、シックにまとめたいときはボルドーがおススメです。

青（紺）系は、知的や真面目、信頼感などのイメージを与える色なので、ビジネスシーンで頻繁に使われている色になります。
青は青でも淡い水色にいくにつれ、爽やかなイメージへと変わっていきます。
ビタミンカラーの黄系は、活発、元気さなどポジティブなイメージを与える色です。
ややカジュアルな印象で明るさが前に出ますので、堅い業界では避けた方がよいでしょう。

ドットは季節を問わず使える柄ですが、爽やかなイメージを与えますので春夏が特におススメです。
ビジネスで使うときには、小さめなドットにしておきましょう。
チェック柄はお洒落で親しみやすさを生み、ペイズリー柄は個性的で、どちらもカジュアルなシーン向きです。

最後に、どんなシーンでも使えるのが無地になります。
無地のネクタイをする際は、素材や色にこだわって、他の人との違いを出してみてください。

遊び心を出したいときの結び方「クロスノット」

いつもと同じ結び方ではつまらない、遊び心を出してちょっとイケてる風にしたい、そんなときは「クロスノット」と呼ばれる結び方がおススメです。
大剣ではなく小剣を使って結びあげる方法で、ノット部分に斜めの結び目ラインが入るのがポイントです。

無地のようなシンプルなネクタイを使い、長めにとった小剣を大剣に重ねます。
その小剣を大剣の後ろ側へ回したら、反対の方向へ巻いて、もう一度小剣を大剣に重ねて同じように小剣を大剣の後ろへ回して反対の方向へ巻く、この行為を2周させてください。
巻いた小剣を襟元部の表から裏へ、逆方向へ通したら、小剣を2周させた結びの輪に上から下へ通し、形を整えて完成です。
テキストではわかりにくい場合は、ネット上に公開されている動画を参考にしましょう。