薄毛が気になる

男性の薄毛の原因

薄毛（男性型脱毛症、AGA）の原因は、ヘアサイクルの乱れです。
過度なストレス、飲酒、喫煙、睡眠不足などの生活習慣によって自律神経やホルモンバランスが異常をきたすと、頭皮の血流が悪化し毛母細胞や毛乳頭に十分な栄養が届かなくなります。
その結果、新たな発毛が阻害され徐々に薄毛になっていくのです。

またヘアサイクルが乱れると、毛が成長する期間が短くなるとともに休止の期間が長くなっていきます。
つまり、毛がしっかり成長する前に抜けてしまって、新しい毛の生えてこない状態が長く続くということです。
そのため、髪のボリュームがどんどん少なくなります。

AGAには、効果が期待できる治療法がいくつかあります。
なかでも薬による治療が多くの人に選ばれており、フィナステリドという内服薬が有名です。
服用後1年以内に98％の人に発毛効果が認められるほど効果が高いもので、早い人なら3か月程度で改善が実感できるでしょう。

もう一つ、薄毛治療によく用いられる内服薬にミノキシジルがあります。
こちらも医学的に実証されている効果が期待できる薬で、頭皮の血行を促進し、毛乳頭にしっかり栄養が行き届くようにします。

また、外用薬としてデュアルゲン-15という薬もよく用いられます。
これはミノキシジルを15％配合するとともに、脱毛原因物質をブロックするアゼライン酸という成分が配合された外用薬です。
フケや頭皮の乾燥を防ぎ、髪が生える土壌を整え、生えてきた毛がしっかり成長するようにサポートします。

AGA以外が原因の薄毛にも効果が期待できるのが、パントガールという内服薬です。
ケラチン、Lシスチン、パントテン酸カルシウムなどの健康な髪の成長に大切な成分がたっぷり配合されています。
前述の薬で薄毛の原因となる脱毛原因物質を抑制し、パントガールで髪を健康に太く成長させるという方法が一般的です。

そのほか薄毛治療の内服薬には、ザガーロ錠もあります。
脱毛原因物質ができるのを強力に抑える効果がありますが、効果が表れるのに通常6か月以上連続での服用が必要で、効果が表れてからも服用し続けなければなりません。

薬による治療以外では、メソセラピー法やエレクトロポレーション法という治療法もあります。
メソセラピーとは、幹細胞の培養液を頭皮に直接注入する方法で、毛母細胞が刺激され休止状態の髪の毛が成長期に移行します。
乱れたヘアサイクルがもとに戻るため、太いしっかりした毛が生えてくることが期待できます。

エレクトロポレーション法も幹細胞の培養液を注入する方法ですが、こちらは針を使わない方法です。
そのため治療に痛みを伴いませんし、毛髪再生にも効果が高いとされている治療法です。