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加齢に伴って発症しやすいED

ED(勃起障害)の原因

セックスを行えるだけの勃起力が得られない状態を、ED(勃起障害)と言います。
一般的には加齢に伴い発症しやすいとされますが、年齢にかかわらずすべての年代の男性に見られる症状です。
日本のED患者は約1,000万人とも言われており、不妊症の原因も男性のEDにあるとされるケースが約6.1%にも上ります。

そんなEDの原因ですが、大別すると心理的な原因である「心因性」のものと、病気や血管・神経等に原因がある「器質性」のものがあります。
加齢に伴って増えるのは後者ですが、前者の心因性EDは若い男性にも多く見られるので注意が必要です。

では、病気や体の異常はないにもかかわらず、十分に勃起できなくなるのはどうしてでしょうか。
さまざまな原因が考えられますが、勃起を阻害する心理的問題が背後に存在するはずです。
たとえばセックスで失敗した過去を引きずって、「今度もまた失敗したらどうしよう」という不安を感じるようになり、その結果セックスの時に勃起できなくなったというケースがあります。
そのほか、過度なストレス、神経症、うつ病など、心因性のEDの原因もさまざまです。

生活習慣にかかわる器質性のED

器質性のEDは、糖尿病のような病気が原因の場合、血管や神経などの体内の環境に問題がある場合が考えられます。
糖尿病以外にも、高血圧や動脈硬化、心不全などの病気を持っている人はEDにもなりやすいほか、肥満や喫煙習慣がある人もEDになりやすいです。
生活習慣に大きくかかわるEDとも言えるでしょう。

EDの治療法

EDの治療法として最もよく選ばれるのは、薬による治療です。
具体的には「PDE5阻害薬」といって、バイアグラやシアリス、レビトラなどの総称で知られる医薬品を処方します。
薬を使った治療は心因性のEDも器質性のEDも改善率およそ80%と効果が高く、安全性も高いため第一に選択される治療法となるでしょう。

ただしP5阻害薬は、他の薬を服用している場合、併用できないことがあります。
またすでに糖尿病などにかかっていて、その症状も軽くない人の場合、PDE5阻害薬が効かないケースも少なくありません。

注意しなければならないのが、PDE5阻害薬は薬を飲んだだけで自動的に勃起するようなものではないということです。
性欲がないのに、飲んだ途端にムラムラするといったようなものでもありません。
勃起するには、性的刺激を受けて興奮を感じることが前提です。

PDE5阻害薬が服用できない場合、サイコカリュウコツボレイトウ(柴胡加竜骨牡蛎湯)という漢方薬が選ばれることもあります。
不眠やイライラがある場合など精神的に不安な状態に使用されることが多く、おもに心因性のEDへの対処法です。
薬以外では陰茎に薬を注入する方法や器具を埋め込む手術もありますが、日本ではあまり行われていません。